オンラインショッピング

ホームページでは情報を入手するだけでなく、ショッピングを楽しむこともできます。オンラインショッピングの楽しみ方とその注意点について確認しましょう。

□オンラインショッピング  

商品の選択、注文、支払い(方法指定)をホームページなどインターネット上で行うことを、オンラインショッピングといいます。ショッピングサイトにはいろいろな分野のお店があるので、日用品や家電製品、CDやチケットなど、多種多様な買い物を外出せずに楽しむことができます。

□ショップの種類  

ショップには、ショッピングモールや小規模な専門店などの種類があります。
ショッピングモールは、運営専門の企業や大手のインターネット接続業者、ホームページ検索エンジンの会社などが運営しています。ショッピングモールの利用には、会員登録(無料のところが多い)が必要なところもあります。
小規模な専門店の中には、現地に行かないと手に入らない「海外の商品」や「産地直送の特産」などを簡単に購入することができるショップもあります。資本力がなくても大企業に負けないお店が出せるという、インターネットならではの強みを生かしたショッピングサイトです。

□オンラインショッピングの流れ  

商品が紹介されているページで、目的の商品を選びます。書籍や音楽CDなどは、商品が見つけやすいように「検索機能」が用意されていることもあります。
しかし、商品が紹介されていても、注文を受けてからメーカーに発注する場合もあるので、「在庫状況」を確認した方が確実です。
目的の商品が決まったら、注文します。注文する際には、「販売価格」を確認し、「支払方法」と「受取方法」を指定しましょう。

□トラブルを回避するために  

「本当に商品が届くのか?」「画面とはイメージの違うものが送られてこないか?」「キャンセルはできるのか?」といった心配も考えられるでしょう。以下の点に注意し、そのショップが信頼できるかどうかを判断しましょう。
☆ショップの住所や電話番号などが表示されているか確認しましょう。
☆返品や交換が可能か、可能ならばその期限はいつまでなのか確認しましょう。
☆ 販売条件・規約は必ず確認しましょう。
☆不明な点は、購入前に電子メール等で問い合わせましょう。
☆ 支払い方法はしっかり選び、特にカード払いの場合はセキュリティ対策の有無を確認しましょう。前払いのみのショップの場合、信頼できる会社以外は注意が必要です。
☆注文内容が後で確かめられるように、注文画面を保存し、必ずプリントアウトしましょう。(画面保存だけでは情報を記入するページは正しく保存できないので注意が必要です)
☆届いた商品は、注文と照らし合わせて確認しましょう。また、受取りや支払い、返品の控えは必ず保管しましょう。

□個人情報の漏洩について  

オンラインショッピングでは商品の届け先の住所や電話番号、クレジットカードを利用する場合にはカードの会員番号といった「個人情報」を相手に伝えることになります。インターネットはその仕組み上、第三者に情報を覗かれる可能性があります。
最近は「SSL」という、ホームページ上でデータを安全にやり取りする技術が普及してきています。SSLに対応するブラウザを使用していれば、必要に応じて自動でSSLが使われ、ブラウザに「セキュリティの警告」画面が表示されます。
またSSLの保護がついているサイトでは、ステータスバーに鍵マークのアイコン( )が表示されます。SSLを使わないショッピングサイトでは、「覗かれる可能性がある」ということです。電子メールで注文する場合も同様ですが、電子メールではSSLのような標準的に使える暗号化の仕組みがまだ完備されていません。

SSL暗号化通信
□オンラインマーク制度  

オンラインマーク制度は、平成12年5月から、社団法人日本通信販売協会と日本商工会議所により運営されています。消費者がインターネット通信販売を利用する際の目安としてもらう制度です。

□オンラインショッピングの支払い方法  

オンラインショッピングの支払いには次のような方法があります。
代金引換
商品が届いたのと引き換えに、支払う方法。手数料が必要な場合がある。比較的安全。
カード決済
クレジットカードで支払う方法で、ホームページ上にカード番号を入力する。手軽だが、個人情報が漏洩し、悪用されるケースもあり注意が必要。
銀行振込、郵便振替
指定された口座に振り込む方法。「先払い」では、商品が届かないといったトラブルもあり、特に注意が必要。 コンビニ決済
商品購入のときにバーコード入りの請求書が画面上に現れ、それを印刷し、コンビニエンスストアで代金を支払う方法。
また、商品の販売者と直接取引きするのではなく、第3者が仲介する方法(エスクローサービス)もあります。いずれの場合も、ホームページをよく読み、販売条件や代金をよく確かめてから購入することが大切です。

□トラブルが起きてしまったら  

「お金を支払ったのに商品が届かない」「全然違う商品が届いた」「代金がたくさん引き落とされた」このような場合には、まず買い物をしたショッピングサイトに連絡を取りましょう。連絡が取れない場合や、話し合いがうまくいかない場合は、トラブルの相談窓口に相談してみましょう。
トラブルが起きた場合の相談窓口
☆ 経済産業省相談窓口>>>   電話:近畿経済産業局06(6941)9251
☆日本通信販売協会(JADMA)>>>   電話:通販110番06(6357)1590
☆国民生活センター >>>   電話:03(3446)0999

□オンラインショップを開くには  

自分でインターネット上にショップを開くには、ホームページを開設して単独で営業する方法や、ショッピングモールに出店する方法があります。
また、オンラインショッピングは、「訪問販売等に関する法律(通称:訪問販売法、「特定商取引に関する法律」に改称)」に基づく通信販売の一形態とされています。インターネット上の取引においても各種の法律が適用され、遵守することが求められます。

□ネット・オークション  

インターネットの世界では、ホームページを利用した、「ネット・オークション」も行われています。
ネット・オークションとは・・・
商品を売りたい人が、オークションの会場となるネット・オークション主催のホームページに自分の商品を登録すると、それがページ上で公開されます。売りたいものをオークションに出すことを出品といいます。
オークションページで商品を見た購入希望者は、希望価格を提示して、購入する意思を表明する入札を行います。
オークションの期間が終了すると商品の購入者が決定(落札)します。

□オークションで売られるもの  

骨董品や美術品のような高価なものばかりではなく、圧倒的に多いのは日用品です。古着や食器なども売られており、オークションというより「フリーマーケット」といったほうがふさわしい感じがするほどです。

□オークションの魅力  

参加のしやすさに加えて、買い手が決まるまで、いくらで売れるのかわかりません。1000円程度で出品した商品が、希望者が殺到して1万円を超えることもあります。また、ほしい商品にライバルより上回る金額を付けたり、ちょっとゲーム感覚で楽しめるのもネット・オークションの魅力です。

□主催者  

ネット・オークションを実施しているホームページやオークションネットは、大きく分けると3種類に分かれます。

オークション専門サイト

オークションを実施するために作られたホームページ

ショッピングサイトのサービス

ショッピングサイトが、サービスの一部として実施

ポータルサイトやプロバイダの会員向けサービス

会員向けサービスの一つとして実施
□ルールとマナーを守ってオークションを楽しもう  

個人対個人のやり取りが多いオークションでは、金銭が絡むだけにトラブルも起きやすいのが現実です。とくに、お互いが一度も顔を合わせませんから、詐欺行為もないとはいえません。
先に代金だけ支払わせて商品は送らないとか、ブランド物と偽って売りつけるといった、売り手がだますケースもあれば、商品だけ受け取って代金の支払いをしないという、買い手が悪いケースもあります。トラブルを防ぐため、オークションサイトは会員制をとっていますが、トラブルはゼロにはなりません。オークションに参加するなら、一定のリスクは考慮の上で、トラブルを避ける「目」を養う必要があるでしょう。マナーを守ってオークションを楽しみましょう。

□パスワード  

オンラインショッピングだけでなく、インターネット上の安全のために、各種のパスワードは、定期的に変更することが大切です。
パスワードを決めるときは、固有名詞など安易な文字列は避け、解析されにされにくいパスワードにすることも重要です。