キッズインターネット

 インターネットは、世界中のコンピュータをつないで、おたがいにお話することができるようにしたものです。インターネットを使えば、自分のおうちや教室から、世界中の人たちとお話することができます。けれども、インターネットはとても広く、しかも新しい空間(くうかん)なので、めざす場所に行くための目印(めじるし)もすくなく、なれないうちは、すぐにまいごになってしまうでしょう。また、いろいろな人にであいますから、中には、わるい人もいるかもしれません。
インターネットには、学校の先生のようなみんなをまとめてくれる人がいません。ざんねんながら、わたしたちのこの世界のように、インターネットにもわるいことをする人がいます。インターネットはたいへん広い上に、国と国のさかい目もないので、このようなわるいことをする人をつかまえるのがむずかしいのです。だから、インターネットをつかうわたしたちが、自分自身で、わるい人たちから身をまもらないといけないのです。
学校や社会と同じように、インターネットにも守るべきお約束(やくさく)があります。むかしからインターネットの世界にいた多くの先輩(せんぱい)が、このようなことに気を付けた方がいいんだよ、という内容(ないよう)をまとめておいてくれました。
このインターネットを利用(りよう)するさいのお約束(やくそく)の基本(きほん)は、2つあります。1つ目の基本(きほん)は「相手のことを思いやる」ことです。インターネットにいる多くの人にめいわくをかけずに、みんなでなかよくたのしくすごすためにまもらなければならないお約束ごとです。2つ目の基本(きほん)は「自分の身は自分でまもる」です。インターネットにいる悪い人から自分の身をまもるためのお約束ごとです。
これらは、学校やおうちでの約束ごとと同じものです。ただし、学校やおうちではおこらないけれども、インターネットではおこるできごともあります。これから説明(せつめい)することの内容(ないよう)をしっかりよんで、わからないことがあったら、先生かおうちの人に、かならず相談(そうだん)するようにしましょう。
1章 基本事項(きほんじこう)
まず、インターネットをつかうときにはかならずまもらなければならない約束(やくそく)についてかんがえてみることにしましょう。
1.1 インターネットを使うときの注意(ちゅうい)
インターネットをつかうと、世界中の人たちとお話をすることができます。ということは、インターネットにつながっているときには、画面上(がめんじょう)にはみえなくても、たくさんの人と一緒(いっしょ)にいることになります。学校や公園であそぶときのように、一緒(いっしょ)にいるたくさんの人たちにめいわくをかけることのないように、みんなでなかよくたのしくあそべるように、十分注意(ちゅうい)するようにしてください。
1.2 自分のことは自分で
インターネットでは、いろいろなことをすることができますが、自分でせきにんをもっておこないます。メールをだしたりホームページをみたりといったことも、自分のせきにんでおこないます。だから、もし、メールをまちがって出してしまったりしても、それは自分自身でせきにんをとらなければなりません。先生もおうちの人にもどうすることもできないのです。また、不注意(ふちゅうい)から人にめいわくをかけてしまうこともあるかもしれませんし、自分がいやな目にあうかもしれません。自分だけではなく、先生やおうちの人までがしかられてしまうかもしれません。このようなことから自分をまもるためにも、インターネットをつかうときの約束(やくそく)をまもるようにしましょう。なにかいつもとちがうできごとに出会ったら、かならず、先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしてください。
1.3 文字(もじ)でつたえるということ
ふだん、教室(きょうしつ)でともだちと話すときには、ともだちの顔(かお)をみながら話します。だから、友だちの表情(ひょうじょう)や声のかんじから、話していることが本気(ほんき)なのかじょうだんなのか、おこっているのか笑(わら)っているのかをしることができます。けれども、インターネットで友だちと話すときには、友だちの声もきけないし顔(かお)もみることもできません。そのうち、声をきいたり顔(かお)をみられるような技術(ぎじゅつ)がふつうにつかえるようになるかもしれませんが、現在(げんざい)は、電子(でんし)メールやチャットなど、友だちとお話しするときには、文字(もじ)がおおくつかわれます。文字(もじ)をつかうときは、声や表情(ひょうじょう)がつたわらないので、話したい内容(ないよう)が正しくつたわるように十分(じゅうぶん)に注意(ちゅうい)しなければなりません。じょうだんでかいたつもりの一言(ひとこと)で、友だちがおこってしまうこともあるのです。また、ぎゃくに、友だちからきたメールを読んでいやな気分(きぶん)になったとしても、友だちにはまったくわるぎのないこともあります。
また、文章(ぶんしょう)の最後に「顔文字(かおもじ)」とよばれる記号(きごう)をつけることで、文章(ぶんしょう)ではつたわりにくい、自分の気分(きぶん)などをつたえることができます。たとえば、(^^)(えがお)や(^^;(にがわらい)などがあります。
1.4 おうちの人や学校の先生の説明(せつめい)はよく聞(き)く
インターネットは、世界の人たちとお話しすることのできる、とてもたのしいところですが、同時(どうじ)に、わるい人もいるしこわい事件(じけん)もおこるところです。だから、先生やおうちの人の説明(せつめい)をちゃんときいて、そういったわるい人やこわい事件(じけん)にであわわないように気をつけなければなりません。
インターネットは、かならず、先生かおうちの人がいるときにつかうようにしましょう。そして、いつもとはちがうできごとにであったら、かならず、先生かおうちの人にしらせるようにしましょう。