4章 電子メール
 電子メールは、インターネットを利用(りよう)した手紙のようなものです。電子メールをつかうと、コンピュータで手紙を書いて友だちに送り、友だちからの返事を受け取ることができます。私たちが手紙をだすときに、手紙を書くときの約束(やくそく)、出すときの約束(やくそく)があるように、コンピュータで送る手紙にも、約束(やくそく)があります。これから、その約束(やくそく)を説明(せつめい)するので、しっかり読んでください。何かわからないことがあったら、先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。

4.1 電子メールのうけとり方
 友だちからの電子メールはメールボックスという名前の郵便(ゆうびん)受けにとどくので、その郵便(ゆうびん)受けにメールがとどいていないかをこまめにチェックするようにしましょう。せっかくとどいた友だちからの電子メールも、自分で郵便(ゆうびん)受けをみないかぎり、とどいているのかとどいているのかわからないからです。
また、たくさんの電子メールが郵便(ゆうびん)受けにたまってしまうと、電子メールがはいりきらなくなってあふれてしまい、その後、電子メールがとどかなくなってしまいます。あふれた電子メールは、出してくれた人にもどってしまいます。メールがあふれることのないように、こまめにチェックしてください。
この電子メールの具体的(ぐたいてき)な受け取り方については、先生かおうちの人に教えてもらいましょう。

4.2 電子メールの書き方
 私たちがいつも書いている手紙や電話とおなじように、電子メールにも、書き方のマナーがあります。
電子メールで友だちとメールのやりとりをはじめると、とてもたのしくなって、つい、電話で話すような気持ちでメールを書いてしまうかもしれません。けれども、電子メールでは、顔(かお)の表情(ひょうじょう)や声の感じが伝わりません。じょうだんで書いたつもりの一言(ひとこと)が、友だちをおこらせてしまうこともあるかもしれないのです。ですから、電子メールでお手紙を書くときには、友だちがおこったりしないように、十分(じゅうぶん)言葉をかんがえて書くようにしてください。
 また、友だちに手紙を書くときには、便(びん)せんを選(えら)んだり、えんぴつやペンの色を選(えら)んだりすることができますが、電子メールを書くときにはそういうわけにはいきません。ですから、段落(だんらく)ごとに1行あけたり、文章の区切りのよいところで改行するなど、コンピュータで読みやすい書き方をくふうするようにしましょう。また、使っている電子メールのソフトによって、ある程度(ていど)の長さで改行をいれなければならないなど、きまりがある場合(ばあい)もあります。ソフトの使い方やメールの書き方については、かならず、先生かおうちの人にきくようにしましょう。
電子メールは、読みやすいように、言いたいことを1つにしぼって、短(みじか)くまとめるようにしましょう。電子メールソフトによっては、友だちのメールがうしろにつく場合(ばあい)もありますが、この場合(ばあい、そのままおくるとメールが長くなってしまいます。必要(ひつよう)なところだけを選(えら)んで、残(のこ)りは消(け)してから、だすようにしましょう。
 電子メールによるお手紙は、しらない人にでもかんたんに出すことができます。けれども、はじめてメールを出すときには、ていねいな言葉をつかって、自己紹介(じこしょうかい)からはじめるようにしましょう。
電子メールの最後には、自分の名前と電子メールアドレスを書くようにしましょう。手紙には、封筒(ふうとう)の裏(うら)に自分の住所、名前を書く約束(やくそく)があります。また、差出人(さしだしにん)の名前のないメールがきたら、だれからきたのかわからなくなってしまいます。けれども、このとき、手紙とちがい、電子メールには、現実(げんじつ)の自分の住所や電話番号は書かないようにします。インターネットでの住所に相当(そうとう)するものが電子メールのアドレスです。インターネットでは、連絡先(れんらくさき)としてメールアドレスを書く約束(やくそく)になっています。
電子メールは、一度出してしまうと、とりけしがききません。電子メールを書いたら、出す前に、先生やおうちの人にみてもらうようにするとよいでしょう。

4.3 題名(だいめいのつけかた
 電子メールのお手紙をおくるときには、題名(だいめい)をつけるようにしましょう。これは、「自己紹介(じこしょうかい)」「この前の質問(しつもん)について」など、そのお手紙の内容(ないよう)がわかるような、短いものにします。よくわからなかったら、先生やおうちの人に相談(そうだん)しましょう。
長くなってしまった場合(ばあい)には、あらかじめ(長文)と書いておくと、読む人に対して親切(しんせつ)です。

4.4 使用(しよう)する文字(もじ)について
 インターネットを使うと、世界中へ電子メールをおくることができますが、世界にはいろいろな人がいて、いろいろな言葉をつかっていて、いろいろなコンピュータをつかっています。ですから、自分のコンピュータで読める文字(もじ)が、うけとった相手(あいて)も読めるとはかぎりません。どのような文字が読めない文字なのかを、先生かおうちの人にきいてみましょう。また、電子メールを出すまえに、読めない文字を使っていないかどうかを、先生やおうちの人にみてもらってください。たとえば、半角のカタカナは、使ってはいけない文字です。

4.5 あて先のかくにん
 電子メールのお手紙を出すときには、あて先(電子メールアドレス)を書きます。電子メールアドレスは、現実(げんじつ)の住所にくらべると、短(みじか)いものですが、そのかわり、1文字でもまちがえるととどきません。電子メールを送る前に、あて先のアドレスがまちがっていないかどうかを、先生かおうちの人にみてもらうようにしましょう。

4.6 ファイルを添付(てんぷ)する
 電子メールのお手紙では、コンピュータで作ったファイルを添付(てんぷ)することができます。ただし、添付(てんぷ)ファイルをつかうには、まもらなければならない約束(やくそく)があるので、先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。

4.7 チェーンメールに注意(ちゅうい)
 電子メールによるお手紙の中には、「不幸(ふこう)の手紙」のように、「○日以内に○人の友だちにこのメールをおくってください」といった内容(ないよう)のものや、でどころがはっきりしないうわさ話のようなものもあります。こういったお手紙は、チェーンメールといって、インターネットの世界をこんらんさせる原因(げんいん)となるものの1つです。
このようなお手紙をうけとったら、きっと、その人は迷惑(めいわく)に思うでしょう。ですから、どんなにおもしろい内容(ないよう)であっても、このようなメールを友だちにおくってはいけません。もし、こういった内容(ないよう)のお手紙をうけとったら、すぐに先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。

4.8 うその内容(ないよう)に注意(ちゅうい)
電子メールでおくられてくる文に書いてあることがかならず正しいとはかぎりません。残念(ざんねん)ながら、インターネットにはわるい人もいるので、わざとうそを書いて送ってくるかもしれません。また、友だちが、じょうだんでうそのメールを送ってきたものかもしれません。うけとった電子メールに「とても大切な内容(ないよう)なので、友だちにすぐにつたえてください。」などと書かれていたとしても、その電子メールに書かれていることについて、うそか本当かわかるまでは、決して友だちに送ったりしないようにしましょう。そして、そのようなメールをうけとったら、すぐに、先生かおうちの人に相談(そうだん)するようにしましょう。
また、じょうだんのつもりでも、でどころがはっきりしないうわさ話やうその内容(ないよう)の電子メールを送らないようにしましょう。受け取った人が、そのメールがじょうだんなのか本当なのか考えて、こまってしまうかもしれません。いたずらのつもりで、友だちの名前を使ってうその内容(ないよう)のメールを送ることもやめましょう。名前をつかわれた友だちにも、そのメールを受け取った人にも、迷惑(めいわく)をかけてしまうことになります。

4.9 いつとどくかはわからない
 電子メールのお手紙は、あっという間にとどいてしまいますが、ときには、1週間以上かかってしまうこともあります。友だちが、かぜをひいていたりして、なかなかメールボックスをみにいけない場合(ばあい)もあります。すぐにお返事(へんじ)をもらいたい内容(ないよう)の場合は、電子メールのほかに、電話をしてみてください。
また、今の電子メールでは、友だちが受け取ったかどうかのかくにんができません。友だちから電子メールを受け取ったら、まず、「受け取りました」というお返事(へんじ)を出すようにしましょう。そうすると、友だちは、メールがとどいたことがわかって、安心(あんしん)するでしょう。

4.10 いやなメールをうけとったら?
 友だちからのメールを読んで、いやな気分(きぶん)になったとしても、言い返すような内容(ないよう)の返事を出さないようにしましょう。友だちは、じょうだんのつもりなのかもしれないからです。もし、お返しのメールを書いてしまったら、すぐには出さず、一晩(ひとばん)おいて、じっくりとかんがえてから出してください。その1通のメールが原因(げんいん)で、けんかしてしまったら、二度となかなおりできないかもしれません。
また、知らない人からいやな気分(きぶん)になるようなメールを受け取ったら、先生かおうちの人に相談するようにしましょう。くれぐれも、返事(へんじ)を出したりしないようにしてください。

4.11 ダイレクトメールについて
 電子メールで、「商品(しょうひん)を買いませんか?」、「会員になりませんか?」とか、「アンケートに協力(きょうりょく)してください」といった内容(ないよう)のメールがとどくかもしれません。このような内容(ないよう)の電子メールがとどいたら、すぐに先生かおうちの人に相談(そうだん)しましょう。

4.12 電子メールは公開(こうかい)しない
 電子メールのお手紙は、他の友だちに見せたりしないようにしましょう。自分あてにきた電子メールは、先生かおうちの人以外には、見せてはいけません。電子メールは個人(こじん)あてに書くものなので、その手紙をくれた友だちは公開(こうかい)してほしくない、と思っているかもしれないからです。もし、なかよしの友だち一人にあてて出したメールの内容(ないよう)を、他の人が知っていたらどう思いますか?よい気分(きぶん)はしないでしょう。どうしても見せたいときには、電子メールをくれた友だちに相談(そうだん)してからにしましょう。

4.13 電子メールははがきのようなもの
 電子メールのお手紙は、はがきのようなものです。ふうをすることができないので、インターネットにちょっとくわしい人であれば、かんたんに内容(ないよう)を見ることができます。だから、住所や電話番号といったたいせつな内容(ないよう)の電子メールはおくらないようにしましょう。